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宿曜占法の例

二十七宿のうち、「昴宿」を例にあげ、宿曜占法の一部を表してみます。

(詳しくは上住節子先生の書籍、『宿曜占法』『宿曜占法II』をご覧ください。講義の中でていねいに詳しく説明していきます。)

【特徴】

・良いところ

吉祥の星と言われ、二十七宿中最高の宿星。感性が鋭く、文学や芸術に力を発揮します。

・注意すべきところ

感情をむき出しにし、意地を張ると、人間関係が悪くなります。

せっかくの昴宿の運が最低となってしまいます。

【関係】

☆命 業 胎 の関係  昴、翼、斗の3宿 )

昴が斗を助け、斗が翼を助け、翼が昴を助ける関係。

昴宿は素敵な斗宿が、もっと素敵になる様に、何でも要求されるがままに尽くします。

しかし、一度トラブルが起こると、感情的になり、斗宿も負けたくない一心に、難しくなります。

一方、翼宿は昴宿を助けます。

元々お嬢様気質のある昴宿を、とてもまじめな翼宿が尽くしに尽くすという関係です。

☆栄 親の関係 ( 畢、胃、女、張、軫、箕の6宿 )

〈 畢宿 〉昴宿のなかなか一歩踏み出せないところを、力強い畢宿が後押ししてくれます。

〈 胃宿 〉感情的になってしまう昴宿を、考え深く冷静な胃宿が、受け止めてくれます。

〈 女宿 〉男性の場合、昴宿と趣味で意気投合します。女性の場合、とても頼れる存在です。

〈 軫宿 〉穏やかな関係を保てば、最高の相手です。

〈 箕宿 〉しっかり者の箕宿が、頼もしいサポートをしてくれます。

☆友 衰の関係 ( 婁、觜、星、虚、尾、角の6宿 )

〈 婁宿 〉とても緻密な考えを惜しまず教えてくれます。昴宿にとってよい相談相手です。

〈 觜宿 〉純粋な心の持ち主の觜宿は、昴宿の感情を穏やかにしてくれます。

〈 星宿 〉日頃からきちんと接していれば、困った時に大きく救ってくれます。

〈 虚宿 〉精神性豊かな虚宿は、昴宿の感性豊かなところで共通点を見出せます。

〈 尾宿 〉悩んで次に進め無い時に、竹を割った性格の尾宿は、即座に解決してくれます。

〈 角宿 〉何でも器用な角宿は、昴宿の喜ぶツボを知っています。

☆危 成の関係 ( 井、壁、室、鬼、てい、房の6宿 )

〈 井宿 〉議論することはせずに、良い関係を保ちましょう。

〈 壁宿 〉いろんな情報を持っていますが、すんなりと入っていけないところがもあります。

〈 室宿 〉やり手でトップに立つ人であることを頭に置いて付き合いましょう。

〈 鬼宿 〉昴宿の得意な弁舌が効きますが、鬼宿の勘の良さを考えに入れておきましょう。

〈てい宿〉とても現実的な宿という事を考えて行動しましょう。

〈 房宿 〉気の合うことを見つけて楽しく付き合おうと心がけることです。

☆安壊の関係 ( 参、奎、危、柳、亢、心の6宿 )

〈 参宿 〉初め、感性が鋭い点は引かれますが、参宿の周りを考えない思い切りの良さにだんだん辛くなってきます。

〈 奎宿 〉賢く頼りがいのある奎宿ですが、超現実的なところが合わずに、少しずつ自由がきかなくなってしまいます。

〈 危宿 〉遊び相手には良いのですが、一種の勝負師的なところにハラハラしてしまいます。

〈 柳宿 〉初め優しそうですが、柳宿の法が優位になるので敵対心が沸いてきます。

〈 亢宿 〉亢宿が波瀾万丈の人生を歩み始めると、巻き込まれて苦しくなります。

〈 心宿 〉とても楽しく快活な心宿に、急激に心惹かれますが、感情面のずれに寂しさを感じるでしょう。

以上、簡単にまとめてみましたが、ここで注意して頂きたいのは、人間同士の関係は決して単純ではないと言うことです。

たとえ、栄・親の関係であっても、お互いの宿の悪い点ばかりの二人ではうまく行くはずもありませんし、安・壊の関係であってもお互いが理解し努力することにより、良い方向へ行く事もあります。

宿曜占法を学ぶことにより、自分を見つめ直し、調和の取れた人間的な心遣いで、人を観る目を養い、誠実で明るい人間関係を作っていけば、幸せで穏やかな人生を送れるに違いありません。

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